フリーランスライター妖精社のブログ

薄くない本を出し、図鑑や美術書まみれの書斎を作る

成仏させねばならぬ案件が出てきたのでお知らせ

さて、今日は成仏させねばならぬ案件が出てきたのでそのお知らせです。

創作関連のあるあるなのかもしれませんが、ある程度の期間、相手に合わせてあれこれした挙句に「はい、やっぱ全部なーし!」みたいな展開になると本当に響きますね。

気分もモチベーションもだだ下がりです。

 

今回はネット詐欺に関する小説ということで、女性が騙されるパターンと男性が騙されるパターンのあらすじとあらすじに肉付けした一例を作成しました。

肉付けのほうはもともと文字数を気にして作成したこともあり、かなりざっくりなものになっています。

それぞれ1万5000文字から2万文字くらいの作品に仕上げる想定で考えたものです。

このあらすじや肉付けの購入をご希望の方、このあらすじや肉付けを活かしての執筆をご希望の方はその旨をご連絡いただければと思います。

一応、そのうちに仕上げたものを公開する予定ではあります。

執筆にあたって「ホラー要素がほしい」など修正や変更はもちろん可能です。

 

【女性が騙されるパターン】

SNSで女性が自称売れない芸人、もしくは劇団員などと出会う。オフ会などでの交流を経て、交際に発展。相手が貧乏ということで慎ましいデートを重ねていく中で、オーディションを受けるなどの理由で少額のお金を貸してほしいと言われて、貸してしまう。そこから要求がエスカレートして、最終的に音信不通。女性が調べていくと同じような被害者が出てきて、相手がただのサラリーマンで既婚者であることが発覚する。被害者同士で協力し、貸したお金を返してもらう。

 

あらすじに肉付けした一例

A子はモテなくて自己肯定感の低いタイプ。

リアルでの人付き合いはほとんどなく、職場と家の往復の日々。

唯一の楽しみはツイッター

性別や年齢に関係なくフォロワー同士で仲良くしていたが、その中でも特に面白いなと思っていたのが自称売れない芸人のZ男。

オフ会にはもともとあまり興味がなかったが、Z男がオフ会に参加するということでオフ会に参加してみる。

実際に合ってみると見た目はそうでもないものの、話がとにかく面白い。

何回かオフ会に参加し、その後はZ男からの誘いで2人だけで合うようになり、Z男からの告白で交際がスタート。

売れない芸人で貧乏だからと慎ましいデートを重ねながら、Z男手作りのアクセサリーなどをもらいA子はやっと真実の愛を見つけたのだと思う。

ある日、Z男がどうしても受けたいオーディションがあるのに交通費がないと言う。

A子は何も疑うことなく、交通費を貸してあげる。

オーディションを受けるための交通費や小道具を買う費用など、Z男はA子を頼るようになる。

A子自身も経済的には厳しかったが、そのうち売れない芸人であるZ男に尽くしている自分に酔うようになり、「いつかZ男が売れっこ芸人になったら……」と考えるようになる。

ただ、結果が出ないとZ男が落ち込むようになり、そのうち音信不通に。

「2人のことは秘密にしておこう」と言われていたが、心配になったA子はツイッターでこれまでのことを打ち明け、Z男の行方を知らないかとフォロワーに尋ねる。

すると、「実は私も」と同じ経験をしていた女性が複数人出てくる。

フォロワーのつながりで、実は他のグループでも同様の報告が出ていることを知る。

Z男は複数のアカウントで売れない芸人、売れない舞台役者などのキャラクターを演じ分け、比較的規模の小さなグループで男性に耐性のなさそうな女性を狙って騙していた。

警察に相談しても痴話喧嘩だと相手にしてもらえず、被害者女性が集まり、独自に調査を始める。

結果、Z男がただのサラリーマンで既婚者であることが発覚し、接触するものの「あなたたちのことなんて知らない。ストーカーで警察を呼ぶぞ」と脅してくる。

「証拠もないはずだ」と開き直るZ男。

実際にZ男は交際中も写真を撮らせてくれなかったため、明確な証拠となるものがない。

しかし、被害者のひとりが寝ているZ男と一緒にこっそりと写真を撮っていた。

また、別の筋からオフ会にZ男が参加しているときの写真も出てきた。

それを持って、Z男の自宅に行き、奥さんと話をする。

奥さんもZ男を疑っていたため、話を聞き入れ、返済を約束する。

 

【男性が騙されるパターン】

男性がオークションに出品したものが高額で落札。落札前のやり取りで早めに発送してほしいと言われていたため、すぐに発送。ただ、入金が確認できない。落札者が直接手渡しで支払うと言うので、日時を設定して会う。そこにやってきたのが綺麗な女性で、涙ながらに支払いが厳しいことを訴える。分割で支払うと約束するが、支払いはスムーズにいかず。2回目の対面の後、男性は女性がブランドショップに入るのを見てしまう。その後、転売などが発覚し、男性が内容証明を送る。女性の家族が女性を引きずって謝罪にきて、無事に落札金額を回収する。

 

あらすじに肉付けした一例

A男が趣味のものをオークションに出品した。

出品期間中、ひとりの入札者から「もし落札できたら早めに発送してもらえないか」という打診があり、入札者の評価を確認した上でA男は了承した。

出品物は思った以上の金額で落札され、落札者はA男に打診してきた入札者B子だった。

出品期間中に早めに発送することを了承していたし、相手が本当に喜んでいる様子だったこともあり、A男は入金を確認する前に発送をした。

ただ、入金が確認できない。

入金について尋ねるとB子はシステム上の入金期限が過ぎたため、直接手渡しで払うと言う。

日時を設定して会うと、そこにやってきたのは綺麗な女性だった。

話をすると、不甲斐ない夫のせいで生活が苦しいこと、B子自身も必死で働いていること、幼い子どもに苦労をかけていること、どうしても子どもにプレゼントしてやりたくて落札したことなどを訴えてきた。

A男もB子に同情し、分割で払うというB子を信じた。

だが、分割での支払いもスムーズにいかず、B子と2回目の対面をすることになる。

B子が嘘をついているようには見えず、結局、その日も少しの金額を受け取り解散する。

しかし、その日の帰り道にB子がブランドショップに入り、買い物しているのを見てしまう。

改めて考えると、生活に苦労をしていると言うわりにはB子は身綺麗だった。

ブランドショップを出たところで声をかけると、ペコペコと謝り倒すB子。

不愉快な思いをさせてしまって申し訳ないが、ここの店でしか買えない限定品を購入するように知人から頼まれており、代理で購入することで商品代+手間賃がもらえるため、副業でやっていると言う。

こういう副業で得たお金から分割で支払う予定で、もし疑わしいならこの場で相手に電話をかけて確認してもらってもいいと涙ながらに頭を下げるB子に、あり得ない話ではないかもとA男は一旦引き下がる。

結局、その後も十分な支払いがなく、B子に送ったものが転売されていることに気付き、A男はB子宛てに内容証明を送る。

すると、B子の家族がB子を引きずって謝罪に来た。

B子は家族の名前などで複数のアカウントを作り、ある程度の落札実績を作ってから高いものを落札し、相手に直接会うことで支払いをうやむやにする手口を繰り返していた。

B子が容姿に恵まれていたこともあり、B子の作り話に同情し、支払いを辞退する出品者もいたらしい。

色仕掛けをした後に、それを材料に出品者を脅すようなこともあった。

そもそもB子は実家暮らしで結婚もしておらず子どももいなかった。

高そうなものを落札し、支払いを誤魔化しては転売し、そのお金で豪遊していたのだった。

「普通美人が困ってたら助けるだろ」と開き直るB子。

B子の家族から落札金額と迷惑料を受け取り、B子の家族はB子を監視することを約束して去っていった。